病院長挨拶

「岡崎から新たな知を発信する拠点づくりにも取り組みます」

       病院長 廣岡 芳樹

 このたび藤田医科大学岡崎医療センター病院長を拝命いたしました。徳川家康公生誕の地として知られ、歴史と誇りを大切に育んできた岡崎において、地域医療の中核を担う本センターの責任をお預かりしましたことに、身の引き締まる思いでおります。
本センターは開院以来、「24時間365日救急応需」を掲げ、三河地域の急性期医療を支える基幹病院として着実に発展してまいりました。これまで礎を築かれた鈴木克侍前院長をはじめ、職員の皆様、地域医療機関、行政関係各位のご尽力に深く敬意を表します。その歩みを大切に継承しながら、次の発展段階へと進めてまいりたいと考えております。

 岡崎医療センターは藤田医科大学における「第4の教育病院」としての重要な使命を担います。本院、ばんたね病院と連携する「All Fujita」体制のもと、診療・教育・研究を一体化させた大学型医療モデルを深化させてまいります。若手医師や多職種スタッフが高度医療を実践しながら学び成長できる環境を整えることが、地域医療の持続可能性を高める礎になると信じております。
 今後の柱の一つは、がん医療のさらなる強化です。低侵襲治療の推進、集学的治療体制の充実を図り、患者さんの身体的負担を軽減しつつ質の高い医療を提供してまいります。私はこれまで膵胆道癌診療および早期診断研究に携わってまいりました。膵がんは依然として予後不良のがんであり、早期発見体制の構築が急務です。岡崎・三河地域の医療資源と特性を踏まえ、医師会や行政とも丁寧に連携しながら、地域に適した早期発見モデルを構築してまいります。
さらに、大学が推進するBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)などの先端医療との連携により、将来的な治療選択肢の拡充にも貢献したいと考えております。また、医科プレ・プロバイオティクス共同研究講座での基礎研究の経験を生かし、基礎と臨床を橋渡しする研究体制を整え、岡崎から新たな知を発信する拠点づくりにも取り組みます。

 岡崎は歴史を大切にしながら時代の変化に柔軟に対応してきた土地です。本センターもまた、伝統を尊重しつつ未来を見据えた医療を実践する病院でありたいと願っております。職員一人ひとりが誇りを持ち、地域の皆様に安心して任せていただける病院を築くべく、全力を尽くしてまいります。
今後ともご指導ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。