消化器内科では上部消化管、下部消化管、肝、胆、膵臓各分野の専門スタッフが常勤しており消化器疾患のすべての領域をカバーしています。内視鏡診断では、拡大観察機能を備えたスコープを用いて狭帯域光観察も行い精度の高い診断を行います。経鼻内視鏡を用いて低侵襲な診断を行うことも可能です。内視鏡治療では早期食道癌、早期胃癌に対して内視鏡的粘膜剥離術、胆道系疾患に対して経乳頭的な治療を行います。超音波診断ではびまん性肝疾患に関して肝硬度、Attenuation Image により肝臓の線維化、脂肪化を定量的に診断し、肝腫瘍に関して造影検査にて血流動態と質的な診断を行います。 超音波内視鏡では消化管、胆膵疾患の診断を行います。消化管、肝胆膵領域の進行癌に対しては各領域のガイドラインに参考にして最先端治療を行います。ウイルス性肝疾患に関しては最新の抗ウイルス薬を用いた治療を行います。
対応可能 疾患名
上部消化管疾患(食道癌、胃癌、上部消化管出血、食道静脈瘤)
下部消化管疾患(大腸癌、炎症性腸疾患、下部消化管出血)
肝疾患(ウイルス性肝炎、急性肝炎、肝機能障害、肝硬変、肝臓癌)
胆道、膵疾患(胆のう結石、胆管結石、急性胆嚢炎、閉塞性黄疸、膵臓癌、膵炎、膵嚢胞)
教授紹介
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舘 佳彦
教授
Yoshihiko Tachi
専門・実績
○専門 肝臓
医学博士、日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本超音波医学会専門医。1996年名古屋大学卒業後、市立四日市病院、掛川市立総合病院を経て、名古屋大学大学院にて学位所得。2011年より名古屋大学附属病院消化器内科助教。2012年より小牧市民病院消化器内科部長、2018年より藤田医科大学ばんたね病院消化器内科講師、2019年同准教授を経て、2020年より現職。平成28年度日本肝臓学会研究奨励賞受賞、平成30年度日本静脈経腸栄養学会小越章平記念 Best Paper in The Year受賞。アピールポイント
私は肝疾患の専門医・指導医として20年以上にわたり急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝不全、肝臓癌の診療を行ってまいりました。これまでにB型肝炎、C型肝炎ウイルスの治療は500例以上、肝臓癌に対しての肝動脈塞栓術、経皮的ラジオ波焼灼術、分子標的薬治療はのべ1000例以上の治療経験があります。名古屋大学病院在籍時には肝移植術の診療にも携わってきました。近年は低侵襲に肝疾患の病態診断を行うことを研究テーマとしてきており、超音波エラストグラフィーによる肝硬度診断が肝疾患患者の予後予測に有用であることを明らかにし、英語論文や米国などの国際学会で報告し学会賞を受賞してきました。岡崎医療センターにおいても近年増加している非アルコール性脂肪肝炎患者の診断において脂肪化を定量的に測定できる超音波アテニュエーションイメージを導入しています。 藤田医科大学岡崎医療センターは2020年4月に開院させていただきました。消化器内科のリーダーとして、「24時間365日、地域に寄り添う先進医療を」の指針を胸に、三河地域の医療の発展に貢献させていただきます。
スタッフ紹介
講師 | 大森 崇史 医師 ○専門医等
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科胃腸科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
医療系大学間共用試験実施評価機構共用試験医学系OSCE評価者認定講習会修了
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中村 正克 医師 〇専門医等
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器病学会指導医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本消化管学会胃腸科指導医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本肝臓学会指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本消化器がん検診学会消化器がん検診認定医
日本人間ドック学会人間ドッグ認定医
日本医師会 認定産業医
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助教 |
梶野 裕太郎 医師 |
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助手 | 小林 真理子 医師 ○専門医等 |
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診療実績(2020年4月~2022年3月)
施術名 | 手術件数 |
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上部内視鏡検査 | 3,305件 |
大腸内視鏡検査 | 2,267件 |
内視鏡的粘膜下層剥離術 | 79件 |
超音波内視鏡検査 | 149件 |
ERCP | 414件 |